今回は、UNISON SQUARE GARDENの桜のあと (all quartets lead to the?)のギター演奏・ポイントを解説します。曲の流れに沿って、一緒に練習していきましょう。
曲の基本情報
曲の練習を始める前に、基本情報をおさらいしましょう。
- BPM: 188
- Key: E(サビ・アウトロは Key: F#)
- Capo: なし
- 難易度: 中級者向け
- 収録アルバム: Catcher In The Spy (5th Album)
【本編】桜のあと (all quartets lead to the?) ギター解説
当サイトでは、著作権の都合上TABを直接掲載することができないため、スコア販売サイトPiascoreにてTABを販売する形でご提供しています。
各パートごとにTABのどこを参照すればよいか記載しておりますので、本ページとTABを突き合わせながらご覧ください。(小節左上の数字を記載しています。)
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※この曲では、5弦ルートのBフォームのコードについては基本的に1弦を鳴らしても鳴らさなくてもどちらでも問題ないです。TABと解説記事で表記が異なる場合がございますがご了承ください。
イントロ
イントロのコード進行は、一般的な Key: E の進行となります。
A (x02220) → B (x24442) → G#m (466444) → C#m (x46654) (×3)
A (x02220) → B (x24442) → E (022100) → F#m7(11) (2×2200) → G#m7(#5) (4×4400)
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → G#m7(#5) (4×4400) → C#m7 (x46454) (×3)
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → E (022100)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
ポイントとしては、前半は通常のコード、後半はセブンスコード中心となっています。
なお、前半部分のリズムは裏拍を多用していますので、アップストロークの練習をしておきましょう。
ちなみに、後半の部分は、kid, I like quartetと似た進行となっています。
Aメロ
Aメロのコード進行について、前半と後半に分けて説明します。
前半
Aメロ前半のコード進行は以下の通りです。マイナーコードがセブンスになっています。
E (022100) → B7 (x21202)
D#dim7 (xx1212) → G#7 (4x454x) → C#m7 (x46454)
B (x24442) → A (x02220) → G#m7 (4x444x) → C#m7 (x46454)
F#m7 (2×2200) → (※1) → Aadd9 (x02200)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
なお、(※1)の部分は下記のように演奏します。急にハイポジションになるので、フレットを間違えないように気を付けましょう。
※詳細はTABをご参照ください。
後半
Aメロ後半のコード進行は以下の通りです。
E (022100) → B7 (x21202)
D#dim7 (xx1212) → G#7 (4x454x) → C#m7 (x46454) (※2)
B (x24442) → A (x02220) → G#m7 (4x444x) → C#m7 (x46454)
F#m7 (2×2200) → B7 (x21202)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
前半とほぼ同じですが、2番のみ(※2)でハイポジションのオクターブが入ります。
※詳細はTABをご参照ください。
Bメロ
Bメロのコード進行は以下のようになります。
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → E (022100) → C#m7 (x46454)
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → E (022100) → F#m7(11) (2×2200) → G#m7(#5) (4×4400)
Aadd9 (x02200) → G#m7 (4x444x)
F#m7 (2x222x) → B7 (x21202) → E (022100)
Aadd9 (x02200) → G#m7 (4x444x) → C#m7 (x46454)
F#m7(11) (2×2200) → B♭m7-5 (x1212x) → B7 (x21202)
A (x02220) → B (x24442) → C (x35553) → C# (x46664)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
全体的にコードチェンジが速く、裏拍のキメも多めです。メトロノームを使ってリズム(どのコードがどの拍から始まるのか)を意識して練習しましょう。
また、最後のコード進行で転調(Key: E → F#)します。
サビ
サビでは、Key: F#に転調します。前半と後半に分けて順に説明します。
前半
サビ前半のコード進行は、以下のようになります。
F# (244322) → B♭7 (x13131)
D#m7 (x68676) → Dm7 (x57565) → C#m7 (x46454) → F# (244322)
BM7 (x24342) → B♭m7 (x13121) → Am7 (x02010) → G#m7 (4x444x) → C# (x4666x)
F# (244322) → B♭7 (x13131)
D#m7 (x68676) → Dm7 (x57565) → C#m7 (x46454) → F# (244322)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
赤マーカー部分の進行ですが、ルート音が1音ずつ下がるクリシェの応用コードとなっています。
本来は、ルート音のみ音程を下げていくのですが、あえてコード全体の音程を下げる(ギターの場合スライドさせる)ことで、おしゃれな進行にしています。
後半
サビ後半は、以下のコード進行を繰り返します。
B (x24442) → C# (x46664) → B♭m (688666) → D#m (x68876)
G#m (466444) → C# (x4666x)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
このパートではキメを多用しておりますので、ミュートをしっかりしてメリハリをつけましょう。
なお、1番サビでは、最後に「B (x2444x)」を演奏します。
ギターソロ
ギターソロは、下記のように演奏します。スライドを駆使してニュアンスある演奏にしましょう。
※詳細はTABをご参照ください。
Cメロ
Cメロでは、下記のコード進行となります。弱めの歪みで、右手の力を抜いて優しく演奏しましょう。
Aadd9 (x02200) → G#m7(#5) (4×4400) → C#m7 (x46454)
F#m7(11) (2×2200) → B7 (x21202) → Cdim7 (x3424x) → C#m7 (x46454)
Aadd9 (x02200) → G#m7(#5) (4×4400) → C#7 (x434x4)
F#m7(11) (2×2200) → B7 (x21202) → G#7 (4x454x)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
落ちサビ
落ちサビでは、クリーンで優しくコードを奏でます。イントロの前半と概ね同じコード進行です。
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → G#m7(#5) (4×4400) → C#m7 (x46454) (×3)
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → E (022100)
Aadd9 (x02200) → B7 (x21202) → G#m7(#5) (4×4400) → C#m7 (x46454) (×3)
Aadd9 (x02200) → F#m7(11) (2×2200) → B7 (x21202) → C# (x46664)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
ラスサビ
ラスサビは、これまでのサビと同様の進行となります。
アウトロ
アウトロでは、イントロ前半の進行をそのままKey: F#に転調させたものとなっています。
B (x24442) → C# (x46664) → B♭m (688666) → D#m (x68876) (×3)
B (x24442) → C# (x46664) → F# (244322) → G#m7 (4x444x) → Bm7 (6x666x)
B (x24442) → C# (x46664) → B♭m (688666) → D#m (x68876) (×3)
B (x24442) → D (x57775) → E (x79997) → F# (x 9 11 11 11 9)
※簡易TABは「6弦→1弦」の順番で記載。
最後のコード進行は、Key: F# のダイアトニックコード(本来使うべきコード)ではありません。
ですが、同主調(ルート音が同じ、今回の場合は Key: F#m のコード)を使用することで、曲の終わりに突き進んでいる感じを演出でき、最後の F# に気持ちよく着地することができます。(これをモーダルインターチェンジと言います。)
この用法については、ユニゾンの他の曲でも使われていますので、覚えておきましょう。
まとめ
桜のあと (all quartets lead to the?) の解説は以上となります。
転調を含んでいたり、特殊なコード進行があったり、コードについてかなり勉強になる曲だと思います。中級者以上の方は、是非コード進行の意味などを考えながら練習してみてください!
参考動画
下記の作品に、ライブ映像が収録されています。
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